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分かりにくさの価値

いつもブログをお読みいただきありがとうございます。
前回のブログ「第51話 何かを継承する際に最初に考えるべき事」についてです。 
いつも読んで頂いている方にとっては、
この51話は普段のブログより難しく感じたと思います。
少し考える所があり、意図的に難しく書いたからです。

そのコンセプト(意図)を一言で言うと、

「分かりやすい文章」から「気がつきやすい文章」に変えたということです。

私がどうすべきか(正解)を規定し、それを「分かってもらう」のではなく、
読み手が考える量を増やし、自分のすべき事に「気がつける」ように、
断定的な話は控えた、ということです。(特にHOWに関し)

物事を人に伝達する時に、
初心者に対しては、『ティーチング』の比率を高く(上段)、
熟練者に対しては、『コーチング』の比率を高く(下段)、
というのがセオリーです。

世間はマネジメントの初心者から熟練者まで玉石混交ですので、
どちらのスタンスが正解かというということはありません。
ですが、時には後者のスタンスで、
読んでくださった皆様が、「あ、こういう視点で次に工夫をしてみよう」
と自ら思いつくことをゴールにして発信することも必要だと考えたのです。

一般的に、文章は「分かりやすいこと」が良い事だとされています。
しかし、「分かりやすいこと」は必ずしも良いことばかりではありません
前回は受け手を信じて、解釈の幅のある文章を配信させて頂きました。
皆様に気づきが提供できていることを願っております。

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