「わかる」を「できる」に変える 実践経営パートナー

どちらに座る?

一流の人と接していると多くの学びを頂くことができる。
昨日、クライアントの社長とその社員とランチをご一緒させていただいた。
楽しい会話の中で、その社長は社員に対してこう質問をした。

先月結婚したばかりの社員に対し、
「例えば、ここのレストランに旦那さんと食事に来たとしたら、
 だんなさんをどちらに座らせる?
 そちらの席に座らせれば、景色がよく見える。
 しかし、そちらの席は入口に近い席で下座になるということもある。
 どっちに座らせるかな?」

「えーー、あまり考えたことがないです」と正直な回答があり、

「私は部屋が見渡せる席に座らせています。
 その方が女性が安心するという話を聞いてからそうしてます」などと、
 咄嗟に作ったにしては説得力のありすぎる自分のルールを披露する
 できる管理職のひと言があり、
 
「ミーティングではどういう位置に誰を座らせると良いか」
 などという仕事の話まで出てしまうほどの盛り上がりを見せた。

本当に素晴らしいと思う。

誰もが、レストランに入った際には、何らかの判断をして席を選んでいる。
多くのビジネスパーソンはビジネスマナーに照らして席順を決めている。
しかし、何気ない日常に自分のルールを確立している人はあまりいない。
そして、そのルールが適切かどうか検証して改善を繰り返している人はもっと少ない。

ここが一流と二流の境目なのだと思う。

その教訓として
「あたり前だと思っている事に対しても
 初めての時のような緊張感と好奇心をもって事にあたれ」

なとど言っては見るものの
「初めて会った時のように奥様に接するということができていますか?」
と問われればぐうの音も出ない。
一流への道は遠い。

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