壷キャッチボール

先日、放送作家の安達元一さんのお話を聞く機会があった。
安達元一さんといえば、
「ダウンタウンのガキの使いやあらへんで」
「SMAP×SMAP」などを手掛けられた放送作家。
一時期、手掛けた番組の合計視聴率が200%を超えたという凄腕。
そんな元一さんの話の中にマネジメントの奥義が垣間見えた。

お話の中で、数々のアイデア発想法をご教授いただいた。
ここでは書きつくせるものではないが、
常識に捉われない発想を探求し、
日々研鑽を重ねた方ならではの奥の深さに脱帽であったわけですが、
日常の生活に役立つスキルを一つ紹介してみます。

 

それは、安達さんが「ある番組のネタを真似した」事例です。
元になったネタは「高額な壷を危険な目に合わせる」という企画で、
(番組コーナーの名前は分かりません)

『100万円の壷に向かって車を走らせて寸前に止める』
『どんどん距離を広げながら100万円の壷でキャッチボールをする』
といったことをしていたそうです。
 

そこで安達さんは、その面白さの要素を取り出して
組み立て直すという作業をされたのでした。
例えば、
「なぜ人は『壷キャッチボール』を面白いと感じるのであろうか?」を考え、
・高額なものが危険にさらされる
・日常では起こり得ないシチュエーション
・危険がどんどん増していく
・間一髪で助かる
などなどその要素を抜き出していくのです。
そして、その要素を満たす他のネタを考案するという手法です。

その結果生まれたのが、「天ぷら道場」という企画だそうです。
芸能人やテレビ局のスタッフが身の回り品を天ぷらで揚げられてしまう
という破天荒な企画。
傍目には真似をしたとは分からないが、
本人にとってみれば同じ企画だとのこと。

 

このスキルはビジネスの世界でも非常に重要です。
「他の業界からアイデアを取り入れる」
「他部署や他人の事例から学ぶ」
「自分自身の成功を再現する」
「経験を蓄積して成長するスピードを早める」
全て、このスキルが元になります。

「壷を投げる」ということ自体をマネても発展性はありません。
ものごとを解釈し、汎用的な意味を見出すことで、その可能性は広がります。
自分がよいと感じること、面白いと感じることに出会ったとき、
なぜ自分がそう感じるのか、言葉で表現してみては如何でしょうか?

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