熱意ある社員がわずか6%になるわけ (前編)

5月26日の日経新聞に米ギャラップ社によるサーベイの結果が紹介されていました。
その調査によると、「熱意溢れる社員」の割合が日本では6%(米国32%)であり、
調査した139カ国中132位と最下位クラスであったということです。
また、「周囲に不満を撒き散らしている無気力な社員が24%」
やる気のない社員は70%」に達したそうです。

 調査の仕方や詳細は分かりませんが、
今の日本の雰囲気をある程度表しているのだと思われます。
なぜそうなるのでしょうか?
この現象をどう読み解けば良いのでしょうか?
この問題は二つに分けられます。
「能力を発揮することが難しい環境にいる」などの「①現実にある問題」と
「現実を肯定的に見ることができない」という「②フィルターの問題」です。

人は自分に期待をして(他者から期待をされて)、
能力を発揮できる環境にいるときに情熱を持ってモノゴトに取り組めます。
しかし、思い通りにことが運ばない時、力を発揮でいない環境にいると
「どうせやっても無駄だ」とやる気を喪失してします。
力を発揮できないと、そのエネルギーは
「力の発揮を阻害している要因(自分の外にある環境)」に向けられます。
今の日本では、
「成長している企業で仕事ができていない」
「活躍できている実感を得られるポジションが減っている」
ということがあるかと思います。
会社が発展していなければ「給与が増えない(=頑張っても見返りを期待できない)」
などの現実があるのかもしれません。
一方で、現実の問題はどうあろうと、
その「受け止め方」をコントロールすることは誰もが自由にできるものです。
しかし、この「受け止め方=フィルター」が
メディアなどの影響を受けてダメになってきているのかもしれません。
例えば、日本人は新しいものが大好きです。
住宅に関しては新築が好きですし、ファッションも流行り廃りがあり回転が早いと思います。
英国では「It’s old」は褒め言葉です。
古き良きものとしてポジティブなニュアンスの言葉なのですが、
日本で「古い」はネガティブな意味で使われています。
こうなったのはGHQの戦略ということも言われていますが、
日本企業のマーケティング戦略の影響でもあります。
日本の住宅は狭いので、押入れの中にある服を捨てさせないと新しい服が売れません。
そこで、「新しいことが良いものだ、去年のファッションを着ているとダサい」
というイメージを抱かせるように広告をうってきているのです。
親から譲り受けた着物を大事に着ている人がいたとします。
それを「素敵だね」と感じる人もいれば、
「格好悪い」と感じる人もいるということです。
この自分の感じ方(=フィルター)がどうして出来上がっているのか?
ということに自覚的になることがより良い人生を過ごすために大切です。
同じような環境で仕事をしていても、
「やりがいがある」と感じる人と「仕事が面白くない」と感じる人がいるわけですが、
「どのような感じ方をすれば自分が幸せになれるのか?」ということを考え、
幸せになれるような感じ方に気持ちを向けていくかどうかは自分次第です。
既に不満を撒き散らしている人が24%存在するということがあるのだとすると、
社会で耳に入ってくる情報は不満の方が多くなっているかもしれません。
それに同調をしてしまう人が増えれば、この層の比率はもっと高まっていきます。
そんな社会を自分の子供達に受け渡していきたくないと思うのであれば、
不平不満を言う側に回らず、今の世の中を面白くするために、
仕事を面白くするためにどうするのか?
を考えることに時間を使ってほしいと思います。
次回以降、仕事を面白くするコツを二つ紹介させていただきます。

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