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型の活用

武道や芸道には、「型」と言われる決まった所作があり、
その所作を繰り返していくうちに、自らに変化が生じ、
正しく型を使えるようになった時に、潜在能力を最大限に発揮することができます。
参考:宇城空手シアトルセミナー(2011年10月)
http://www.youtube.com/watch?v=Kxx2UX7u6oM

ビジネスでも同じように型があります。
ビジネスでは体の動かし方だけでなく、思考の仕方に関する「型」が多くあります。

例えば、「売上を伸ばすためにどうすればよいか?」という事を考える際に、
「売上=顧客数×購買単価×購買頻度」と分けて考えることができれば、
顧客数を増やすためにどうすればよいか?
購買単価を増やすためにどうすればよいか?
購買頻度を増やすためにどうすればよいか?
と大きく一括りで考えている時よりも
多くのアイデアを出すことができ、力を発揮できます。
この「売上=顧客数×購買単価×購買頻度」の視点は
どのようなビジネスでも当てはめて考えることができ、
この3つの視点が身についている人は、
身についていない人よりも早く多くの改善点に気がつくことができます。

その道のプロフェッショナルが、素人より良い仕事ができるのは、
このように物事を細かいメッシュで捉えることができているからです。
CM制作のプロフェッショナルであれば、
CMを1回観ることで、良い点と改善点を見つけ出すことができるでしょう。
素人は「気に入った」「つまらない」と感覚的に捉えることはできても、
なぜ自分がそう感じて、どのように改善すれば良いかを言語化することができません。
できたとしても、その場限りの思いつきにすぎません。
時折、素人のアイデアで大きく成功する事例もありますが、
ラッキーパンチが当たっただけで、
仕事の品質をコントロールできる水準には達しません。

そういう意味で、仕事の品質をコントロールする為の「型」
を身につけておくことは有効なのです。
これは、武道や芸道の「型」と同じで、
身につけるためには、反復して使う必要があり、
この型が身につくと、「見えなかったものが見える」
「感じられなかったことが感じられる」ようになります

そのような「型」として私が活用している「型」を一つピックアップしてみると、
 コピーライティングの型として、
「読まない壁、信じない壁、行動しない壁」があります

これはメールマガジンや折り込みチラシ、FAX-DMなど
どのような媒体であろうと当てはまり、
読み手に行動を起こさせるために通過すべきステップをとして
非常に分かり易い 「型」だと思います。

●読まない壁を越えるためには、
「キャッチコピー」「画像」や「情報経路」などが大事になります。
●信じない壁を越えるためには、
「客観的事実」「顧客の声」「推薦者の権威」などが必要だし、
●行動しない壁を 越えるためには、
「感情の喚起」「具体的な一歩の提示」などがあります。
 
このような型は誰かに教わって「知っている」だけでは意味がなく、

その視点で自らの活動をチェックし、
仕事の品質を高められる水準まで使い込むことが大切です。

「文献を読む際の型」「プレゼンをする際の型」「レポートを書く際の型」など、
どのような「型」で自分は仕事を行っているのか、
もしくは、どのような「型」で仕事をすると良いか、
考えてみるといいかもしれませんね。

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