「わかる」を「できる」に変える 実践経営パートナー

朝起き

マネジメントコーチとして、企業活動を改善することが私の仕事です。
しかし、企業での活動を良くしようとすると、
どうしてもプライベート生活の充実との関係が出てきます。
プライベートが充実しておらず、安定した気持ちで生活をできていないと
仕事の上でも悪影響が出てきているのです。

これは、一見当たり前の話ですが、
「そこまで踏み込むものではない」と敢えて触れられなかったり、
疎かにされている場合がありますが、
家庭と仕事を完全に分離することはできません。
その関係も考えた上で、必要とあらば日常生活から見直していきます。

事例を上げてみたいと思います。
以前、ある企業の部門長の方が
「良い仕事をする奴は毎日同じ時間に出社する。時間ぎりぎりに来たり、
出社時間がバラつく奴は、仕事もできない」と仰っていました。
例外はあるかもしれませんが、これは私も同感です。

自分自身の経験でもいくつか事例があります。

今の仕事に転職し、仕事に追われ、生活リズムがバラバラになりました。
仕事をすればするほど、仕事の品質は低くなっていきました。
あるプロジェクトで、
どんなに忙しくても、毎朝5時に起きて散歩をするマネジャーと出会いました。
そして、私もそれを真似して毎朝5時起きを始めてみました。
仕事が残っていようが、翌朝のリカバリーを充てにして寝てしまうのです。
結果的には、仕事の品質が安定し、「朝起きの価値」や
「時間を区切って仕事をする価値」に気づくことが出来ました

 もう一つの事例を上げます。

自分のチームスタッフからメールで報告書を受けていた時の話です。
報告の何を見ていたかと言うと、まず気にしていたのは、提出時刻でした。
毎日同じ時刻に提出してくるスタッフは仕事の品質も安定しています。

一方で、新人や経験の浅いスタッフは深夜に提出されたり、
提出期限ギリギリに提出されてきます。
当然、そういう状態での仕事の品質は低くなります。
また、いつも同じ時刻に提出していたスタッフの提出時刻が変わると
何か問題が生じているか、調子を落としている兆しでした。
もし、定期的にレポートを提出するような習慣がある方であれば、
過去の履歴を確認し、仕事の安定ぶりをチェックされてみても良いと思います。


この二つの事例に共通するポイントは、「同じ時刻」です。
起床時刻も5時である必要はありません。
毎日同じ時刻であることが大事なのです。
そして、決めたら何があろうとその時刻に毎日起きてみるのです。
二度寝も禁止です。その時刻には必ず起きていることが大事なのです。

例えば、
「二度寝をして、時間がないのであわてて用意をして、忘れ物をする。
 焦ってイライラするので家族にも冷たくあたる。
 家族も気分が悪いので、機嫌が悪くなる。
 そういう気持ちは伝搬するので、学校や職場にまで持ち込んでしまう。
 結果、素行が悪くなり。。。」
ということは身近にありませんか?

朝起きでなくとも、時間にルーズであるが故に問題が生じることはあります。
「朝の内勤業務が煩雑で、営業に出る時間が遅くなり、
 あわてて運転をして事故をする」
なども同じ事象です。

こういう話をすると、「ルールを増やしたくない」と仰る方もいます。
しかし、これを実践している人に聞いてみて欲しいと思います。
自然にそのリズムでの生活ができるようになると時間を意識せずとも、
結果として同じ時刻にレポートを提出し、朝も自然に目が覚めるようになります。
つまりルールに縛られているという感覚はありません。

「朝起き」はその象徴的な事象なのですが、
他にも仕事の中でリズムを作るために
「同じ時刻」のアクションを設けてみることをお奨めします。

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