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必ず100点を取らせます

「学習に自信が持てない子供に必ず100点を取らせます」
というサービスがあったとしたら、あなたは息子に/娘に受けさせるでしょうか?
仮に、「学校から帰った後はゲームばかりしている」「高校受験に受かりそうにない」
という状況であったとすると受けさせるでしょうか?

普通に考えれば、受けさせて良いのではないかと思います。
しかし、注意すべきことが一つあります。
受けさせる「目的」を持つことです。
私に言わせれば、このキャッチコピーには目的が記載されていません。
100点を取ることは目的ではないということです。

この場合、
「100点を取るとどんな良いことがあるの?」
そこに人それぞれの目的があります。

私が自分の息子に与えるとすると、
成功体験を通して、「やればできる」という自信を持たせることを目的にします。
今までできないと思っていたことができるようになった感動は一生の宝ものです。
そして、「やればできる」のですから、今できないことに対しても挑戦するでしょう。
結果として、高校や大学に進学できる可能性は高まります。

目的を間違ってしまうと、
「100点を取らなければいけない」
「ミスをしてはいけない」
という失敗回避の教育を施してしまうことになりかねません。
折角、主体性を伸ばしたいと思って買った教材でも、
「勉強しなさい!」なんて小言を言って押しつけた瞬間から当初の目的は失われてしまいます。

「そんなこと言ったって」という方には、以下のホームページが参考になるかと思います。
【「勉強しなさい」よりも効果的!?な、子どもの学習意欲を高める関わり】
  http://benesse.jp/blog/20120322/p1.html
将来=目的を具体的に描くことが、主体的な挑戦を生み出すという内容です。

世の中には「売り上げを増やします」というキャッチコピーのサービスが溢れています。
「結果にすぎないことを目的にしてはいけない」
注意して頂きたいと思います。

◆参考図書を紹介してみます。
【「やればできる!」の研究-能力を開花させるマインドセットの力】
作者:キャロル・S・デゥエック、出版社:草思社


「褒めて伸ばす」と言っても、ただ褒めれば良いという話ではないことがよくわかります。
能力や結果ではなくプロセスを褒める大切さが身に沁みます。

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